時刻は朝の六時。降りしきる雨の中、始発の新幹線に乗って京都へ足を運んできました。
駅に向かう途中、強風で傘が折れたり、友人の同僚が寝坊して新幹線に間に合わないフラグが立ち、
四人で行くはずの新幹線が二人でのスタートになるなど、波乱の幕開けとなりました(笑
人生で新幹線に乗り遅れたことがないのでどうするのかな?と思ったら、
乗り遅れた場合は、当日であれば自由席として乗れるんですね。
個人的に超勉強になった(笑
四年ぶりに会う友人の同僚とも、「えっ四年前!?」と年月の流れる早さを泣きながら噛み締めつつ、
「さて、どこ行こうか?」
そう、このメンバーはフットワークが軽いので当日どこに行くか決めるという手法を取ったのです。
決してノープランというわけではなく、地の利に詳しいからこそ出来る業でして、素人にはオススメ出来ない。
まぁ一般の方は清水寺とか行くんでしょうけども、知っての通り秋の京都の清水寺といえば
それはもうお盆の渋滞の如く大行列が出来るので、綺麗は綺麗なんですけど結局景色見に行ったのか
人を見に行ったのかよくわからない状態になってしまうので、
このメンバーでは一回もドメジャー所には足を踏み入れてないんですよね。
私達が狙うのはいわゆる「開幕ダッシュ」というやつでして、
お寺などの開園に合わせて乗り込んで誰もいない景色を撮るという手法です。
そういう理由あって始発の新幹線に乗り込んだのでした。
いつもは嵐山の外れに足を踏み入れるんですけど(竹林とかそういうドメジャーな所は行かない)、
今回は予想外の遅れもあって(苦笑)、京都駅から東福寺駅に移動後、出町柳から八瀬比叡山口駅へと
京阪から叡山電車に乗り継いで北上してみることに。
既に電車に乗っている段階で物凄い紅葉が左右に広がり一気にテンションアップ。
整理券取って降りる時に切符見せるタイプ。Suicaが全国に普及してだいぶラクになりましたが、
こういうアナログな部分を見ると何故かホッとしてしまう。
小雨降る中、八瀬比叡山口駅から瑠璃光院に向かう。
もう駅から見える銀杏や椛の色が「ふおおおこれだよこれぇ!」と
心から思わせてくれる京都カラー。
河川に降りて早速シャッター猛威を振るう四人(笑
いやはやここには撮って下さいといわんばかりの魔法がかかっている気がしてなりません。
向かう途中も雨が降っていたせいでしっとりと葉が石に張り付いて晴れた時はまた
違った趣のある写真が撮れたので、雨も捨てたもんじゃないと再認。
瑠璃光院は、拝観料2000円となかなかにいいお値段でしたが、
値段高くしないと人が多く来過ぎて、待ち時間数時間とかになってしまうかららしいです。
宣伝とかもほとんどしないようにしてるとか。いやー儲かってますな…!(何
今日はどうしても撮りたくて来てしまいました。昨日ここでプロポーズした方がいるとか。センスあるなぁ… pic.twitter.com/5SSuu88s3P
— Aether_Eru (@Aether_Eru) 2014, 11月 26
みんながお目当ての景色はこれ。部屋の仕切りの奥から覗く赤と黄色のコントラストが見事でした。。
気になって後で調べたらfbに書いた記事を発見してしまい、なんと中国人の方だとか。ヒュウやるう。
一階も誰もいない廊下をパシャパシャ。
もう五分後には人で溢れておりました、セフセフ。
お寺の名前の由来を庭師の方から教わったのですが、
光と影の間に出来る木陰の部分が瑠璃色に見えるからなんだそうです。
色々その他にも木々のうんちくとか教えてくれて勉強になりました。夏は夏で凄く綺麗なんだろうなぁ。
既にこの段階でだいぶ撮影欲は満たされて、やっぱり朝イチで挑むって超大事なんだなと実感。
人がいるいないって全然違いますからね…。
ひとしきり撮影した後はタクシーで蓮華寺へ移動。
四人いると電車乗るよりも安いし寺院の前に着いてくれるしで超ラク。これが社会人パワー(オッサンになっただけ
緑の中にある赤がとっても映える。
場所によっては葉っぱ乾いてたりして。木下って濡れないんだな~
蓮華寺に着いた時には団体客が大量にいたので、外観を撮りながらブラブラ。
ここは銀杏も混じっていたお陰で赤と黄色のコントラストが最高でした。
ししおどしがこれほど似合う景色があるだろうか?…いやない。
アプローチも魅力的に感じますね。
撮影を終えてぶらぶら歩いていると、「ゆずあげる」と見知らぬオジサンからゆずを頂きました。いい匂いで癒される
…夜、ホテルのお風呂に入れてひとしきり楽しみました(笑
そんなこんなで一日目はあっという間におしまい。
翌日は毎回足を運んでいる高桐院へ趣き、
朝の斜陽を狙って撮影。天気が心配でしたが無事晴れてくれたお陰でなんとか撮影出来ました。
それでも100点満点をあげるのは難しい。毎日通いたい…
そしてやはりコレ。もはや言葉が出ないです。夢中で撮影しました。
…あ、葉っぱの一部は自分で絵作りのためにちょっと足しました(笑
わびさびだぁぁぁ
最後は下調べなしで行ってみたんですけど大正解でした。ここは本当に素晴らしかった。
ここだけで何枚撮影したかわかんないです、それくらい良かった。
光が差したタイミングを狙って息を止めて撮影する。
サッと撮ってさっと帰るというめっちゃ弾丸ツアーでしたが、かなりリフレッシュしました。
…締め切りと風邪気味なのを押してまで行って良かったです(涙
最後にオマケで携帯で撮影したのと一眼レフで撮影したものを比較。
この発色の違いよ。
JPGは特に赤の発色が苦手なので、こうやって見比べるとレンズの差がはっきりと出ていて面白いです。
この色だけは一眼レフで撮影してもまだこの赤さじゃ足りない!って想ってしまうほどなので、
ちょっと携帯でお手軽には撮れないですね。心のレンズに焼き付けておこう。
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