ThinkPad X31 2672-LJ6 液晶交換の巻

先日、うっかりノートパソコンX31の液晶を割ってしまい、泣きそうになっていたのですが、
修理代を見て更に泣きそうに。その値段五万円也。


これはちょっとお手軽に出せる値段ではない。

ということでヤフーオークションで液晶パネルを落札し、自分で交換する事にしました。 ちなみに落札価格は15,000円。
状態によっては多少値段は前後すると想いますが、概ねこの価格の前後5000円でしょう。

さて本題となりますが、ここではそのThinkpadの液晶を交換する作業手順について画像を混ぜつつ
簡単に書いていこうと想います。
尚、精密機械ですので自己責任でお願い致します。

IBM(現Levono)は、親切にもWebsiteのサポートコンテンツに保守マニュアルがおいてあり、DLする事が出来ます。
分解図などの解説もありますので、そちらを参考にしつつ、外してみるのが良いかと想われます。
http://www-06.ibm.com/jp/pc/support/

まずは用意するもの。
・ドライバー
・ピンセット

以上の二点です。基本的にこの二つがあれば開けることが出来ます。
が、そのほかにもあると良いものがあるのですが、それは後述。それではレッツ分解。

当たり前ですが、作業の前には静電気などに注意して下さい。ドアノブを握るなどの対策を。

バッテリーを外し、電源が残らないように。これも念のため。


まずはパネル下のネジを外す作業から。
写真の位置横に三つネジ穴があります。

ネジが見えないように黒いシールが貼ってありますので、ピンセットなどの先が尖ったものではがして下さい。


シールをはがした状態。

左右の二つのネジは案外簡単に取れるのですが、真ん中の一本がクセモノ。

非常に固く、ネジも微妙に小さいので、最新の注意を払ってネジを抜いてください。
たまたまかもしれませんが、私はこの作業に30分を費やしました。それくらい固いです。御覚悟を。
おそらく振動等で簡単に抜けないように接着剤が流してこんであるのでしょう…。

ネジ三本を取り終わったら、次に周りのカバーを外します。
これは枠にはまっているだけなので、割と力任せにバリバリと取って大丈夫です。とはいえ割らないように。



お次は側面のネジ6本(左右三本ずつ)。

パネル下と同じようにネジが見えないように黒いシールが貼ってありますので、
ピンセットなどの先が尖ったものではがし、ネジを外してください。



左右全てのネジを外すとパネルを軽く前に倒すことが出来ますので、
液晶の配線を抜くために裏にある配線を抜く準備をします。

本体に固定されていますので、上に引っ張って外してください。刺さっているだけなので引っ張れば抜けます。

ブレててスミマセン…液晶パネルの裏です。配線を外す部分に白いシールが貼ってありますから
剥がして引っこ抜いてください。

液晶パネルの裏にある二箇所の配線を抜くと、液晶を前に倒せます。
以下に記述する側面のネジを先に外してもよいのですが、パネルの配線を外した方が自由に液晶パネルを
動かせるので、楽だと想います。

側面のネジ6本(外と同じく左右三本ずつ)を外します。
液晶が薄く、力が入りづらいため、適当にまわしてネジ山を欠けさせないように注意して下さい。

はずすネジは指の先の部分のネジです。横に無線LANの配線がありますので、傷付けたり液晶で挟まないように注意。
右は黒い線、左は灰色の線が通っています。
写真のは右パネル部分なので、黒い配線が通っているのがわかると想います。


以上の作業が終わると、各パーツがバラバラになります。

基盤もでっぱりで引っかかっているだけなので、手前に引っ張れば抜けます。
液晶パネル右下、本体と繋がっている白いプラグのような部分を抜くと、液晶パネルが外装から外れます。

全て外れるとこんな感じ。

あとは新しいのと交換し、液晶を傷つけないように逆の順序ではめ込んでいくだけです。

元に戻すときに注意する点は、無線LANのケーブルを液晶パネルに挟まないように注意する事です。
一度全てはめ込む前に、きちんと接続が出来ているかどうかバッテリーを入れてOSを立ち上げてみましょう。

無事に成功していれば、これにて作業終了です。
お疲れ様でした!

ちなみに私は全ての作業工程にかかった時間は約二時間半です。
一度ネジ山を潰してしまい、ネジ外しにとんでもなく時間がかかったので、それさえなければ
一時間ちょっとで全て直せるかと想います。

失敗さえしなければ、約三万円の修理代が浮きますので、チャレンジしてみては如何でしょうか。
何度も言いますが、自己責任でお願い致しますネ。

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